『学童疎開を語り継ぐ』
国民学校と学童疎開を考える会
学童疎開施行から75周年を迎えるのを機に、これまでの活動記録と会員の体験記をまとめた。第2部には1990年発行『戦争を生きのびた子どもたち』の復刻版を掲載。
好評につき増刷しました。

『集団服毒自決 生還への手記』
岸 チヨ
ソ満国境を侵犯、攻め込んだソ連兵と暴徒と化した現地住民に蹂躙され、地獄となった竜江省訥河県下学田開拓団の奇跡をつづる。団員は追い詰められ集団服毒自決を決行するが、著者である少女の機転で一部の団員は毒消丸を飲み助かる。自決者の家に火を放ち遺体を土に埋める。
昭和63年の再訪の旅が実現したのを機に手記をまとめた。

『あの日、あの時 国民学校一年生の記憶』
絵と文 矢野 博
大平洋戦争末期、大阪は50回を超える米軍による空襲で甚大な被害を受けた。著者は3月13日から14日にかけての第一次大空襲を体験し、決して忘れられないと述懐する。あの悲惨な戦争の時代を幼い子供だった著者が体験・目撃したことを次の世代に伝えるべく、戦前・戦中・戦後の人々の暮らしや街の移り変わりを漫画調で描いた。大阪を中心に子どもの目線で描かれた、熱い思いのあふれる作品集となっている。
著者は映画館の看板描きを永年、業としてきただけに、火の粉の渦巻く中を逃げまどう群衆の狂気に満ちたリアルな表情に衝撃を感じる。

『学童疎開』
福山琢磨 編
国民学校の学童集団疎開から70年となる。実施に至る経緯のほか当時を体験した43人の生々しい証言を収録した。
