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書籍の詳細

rekishi1004
▼書誌データ
発行2012年4月
ISBN978-4-88269-753-4
サイズ182mm×128mm
仕様B6判・176頁・並製本

「三畳小屋」の伝言

―陸軍大将 今村均の戦後―

編・著者

朝野 富三 著

価 格

定価 1,650円 (本体1,500円+税)

書籍案内

 南方のBC級裁判では、原住民の指摘が動かぬ証言となり、多くの兵が処刑された。「兵の行為の責任は上官にあり。私を戦犯にしろ」と叫んだのが陸軍大将今村均であった。彼は自らラバウル戦犯収容所へ赴く。無罪判決を得るも服役を要求、昭和28年までマヌス島の刑務所で過ごし29年巣鴨を出所する。しかし自宅庭に三畳小屋を建て、43年、82歳で没するまで過ごす。彼はそこで何をしていたか。904本の記事を50数冊のスクラップに張り、アンダーラインを引いている。筆者はそれを詳細に分類し、何を伝えようとしたのかを検証し、学生たちに教えている。国内関係では教育が一番多く、軍事、社会と続いている。今村が三畳小屋から何を伝えようとしたのか、多くの人たちに知っていただきたい。  《増刷完成》

在庫状態 : 売切れ

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詳しい内容

目次

  • 一 五十冊のスクラップノート
  • 二 罪と罰
  • 三 憎しみを超えて
  • 四 戦争と平和
  • 五 悪魔のささやき
  • 六 青空学級
  • 七 永遠のまなざし
  • 八 生きぬく力
  • 今村均の主な歩み
  • あとがき

著者紹介

朝野 富三(あさの・とみぞう)

  • 1947年神奈川県横須賀市生まれ。海上自衛隊生徒課程(江田島・四年制)修了。早稲田大学第一文学部卒業。毎日新聞社に入社し、大阪本社社会部長、同編集局長などを経て2005年から宝塚大学(旧宝塚造形芸術大学)教授。著書に「昭和史ドキュメント ゴー・ストップ事件」(三一書房)、「細菌戦部隊と自決した二人の医学者」、「奇病 流行性出血熱」(共著・新潮社)など。